福岡でもと祈りつつ

時をかける少女」はかなりお勧めであるが、
残念なことに現在、福岡では上映されていない。
またさらに人気がでて、福岡でも上映されることを
祈りつつ、賞賛の文章を書こうと思う。


時をかける少女」を見終わったあと、
僕の心はかなり純粋なものになったような気がした。
一緒に見に行った友達にはちょっと悪いが、
これは恋人と行くのにピッタリの映画だと思った。


ちなみに友達は「これは、やられたなー」と繰り返していた。
同感である。今までにない心の揺さぶられ方を経験した。
そして、2時間かけてこころを揺さぶられた後は、
いままでこびりついていた汚れがすっかり落ちてしまったような錯覚を受ける。
物語の筋も、映画の雰囲気も、キャラクターもどれもよかった。


これは、時間をさかのぼる能力を身につけた女子高校生の話である。
そして、物語はある夏の一日を中心に展開していく。
なぜある一日が中心となるかというと、
結局その日の前後をなんども行き来することになるからである。


時間を行き来する能力というとてつもない力を手に入れたわりには、
この少女はそれをあまり有効利用せず、とてもくだらないことに使う。
例えば、プリンを食べに過去に戻ったり、小テストでよい点をとったり、
カラオケ何度も歌うためにその能力を使う。(僕なら大金持ちになるために使うのに...)


しかし、ある事実ををなかったことにし、
別の未来を選択したことから物語が急に展開しだす。
その事実を受け入れなかったため、現実が不本意な方向に流れ出すのだ。
その流れを変えようと過去に戻るがうまくいかない。
やがて、その能力に限りがあることに気がつく。
そして、物語は一気にラストへと向う。


予告編へのURLを示しておきました。
http://www.youtube.com/watch?v=aGrTyVmsjjs
彼女の走る場面は爽快ですので、
ぜひその雰囲気だけでも味わってください。
そして、福岡や長崎でも上演されればいいな思います。