夜中の満員電車の中で

忘年会が東京のとある店であった。
少しばかりいい店で少しばかりいいお肉を食べさせてもらった。
お腹も一杯になり、アルコールも適度に入り、
いい気分で千葉に帰ろうとしたのだが、
東京はそれをさせてくれない街であった。


帰りの列車を待っているときから、やけに人が多いなと思っていたのだが、
到着した列車の中の人の込み具合をみて驚いてしまった。
僕の乗る余地がないと思ったくらいであった。

しかしそれ以上遅い電車を待つのも嫌だったので、無理やりそれに乗り込んだ。
真夜中なのになぜぎゅうぎゅうに人が乗った満員電車の中で
1時間ほど耐えなければならないのか理解できなかった。


忘年会で初めて言葉を交わした課長と一緒にその列車に乗ったので、
不本意ながらその課長とピッタリと体をくっつけたまま
小一時間ほどむさ苦しい時間を過ごした。
とても疲れる一時間であった。