覚醒状態の混濁

数日前、新しいタイプの悪夢を経験した。
夢の中で金縛りにあったのだ。

これまで何度か金縛り状態を経験したことがある。
眠りから覚めていても、体が目覚めていない状態で、
体のどの部分も動かせないという、きわめて不快な状態になる。
しかし、時間が経てば体も動かせるようになり、「ほっと」することができる。
しかし今回は、体が動くようになって「ほっと」しても
そこがまだ、悪夢の中であった。


僕はテレビをつけたまま寝ていたらしく、
朝ぼんやりと目を覚ますと、マクドナルドやKFC等の
ファーストフードの店員のような格好をした女性が、
片手にサラダを持ちながら、「毎日サラダを食べましょう」と
テレビでしつこく連呼していた。

さわやかな声ながらもしつこくサラダを押しつける不快さと、
テレビの中から徐々にこちらの方へせり出してくるような圧迫感に恐怖を感じて、
テレビを消そうとしたが、金縛りで体が動かない状態だった。


やばい、はやく覚醒しなければと、布団の中で体を動かすことに意識を集中し、
「えいっ!」と気合いを入れ、体を動かせる状態になった。
そこでようやく布団から体を起こし、これで不快なテレビを消せる、とほっとしたが、
今度はサラダを持った女性がテレビを抜け出てこちらに迫ってきたのだ。


金縛り状態を脱しても、まだ恐怖が続いてしまったのだ。
もちろん、これは夢だったらよかったのだが、
金縛りを脱しても、さらに恐怖が続くという、
奇妙な夢に朝から疲れ果ててしまった。

いったいどいいう精神状態なのか。
我ながら自身のの深層心理に興味津々である。
ストレスか?