久しぶりの刺激

月曜日から火曜にかけて出張に行ってきました。
家についたのはつい11時30分くらい。さすがに疲れました。
だけど、今日はバイオインフォマティクス学会の関西部会に参加し
久しぶりに生物関連の話が聞けて面白かった。


興味深かったのは京都大学の奥野先生(薬学研究科)のタンパク質に
対する化合物の性質を予測する方法について。
初めて聞く話で、その時間も長かったので(1時間以上)理解できない
部分も多かったが、基本的なアイディアは以下のとおり。


1.化合物の様々な特性をあるベクトル空間中の位置で表現する。
2.タンパク質も同様にその特性をあるベクトル空間中の位置で表現する。
3.既存の知識で化合物とタンパク質の関係がわかっているものを二つの空間中でマッピングする。
4.例えば未知の化合物のあるタンパク質に対するアフィニティー
  が知りたいときは先に構築した化合物のベクトル空間中の距離が近い
  ものがマッピングされているタンパク質を参照すれば、
  未知の化合物ががあるタンパク質に対してどのようなアフィニティー
  もつか予測できる。


上の方法は特許を申請中のようで、実際に上記の方法で未知の化合物の予測が
ほぼ正しいという結果を示された。他にも似たような方法があると思うが、
それらと比較して格段にいい方法なのかどうかは知識がなさ過ぎてわからないが、
なかなかすごいなと思った。
あとは上田先生のサーカディアンリズムの話と
シメックス(株)の人の話が個人的には面白かった。


懇親会にも参加した。
新幹線の最終時間を気にしながらだったが、
そこでも面白い話を聞かせてもらった。


K先生だったと思うが、タンパクとそのリン酸化だけでも、
サーカディアンリズムを示し、さらに驚くことに
温度補償性の性質も示すという論文が出されたとのこと。
うーん。これは不思議すぎる。
さすがに仕事とは関係ないが、純粋に科学的な興味がある。
時間ががあればその論文をみてみたいものだ。


温度が上がれば反応速度は上がるはずなのに。
にもかかわらず、タンパク質の反応によるリズムが一定とはこれいかに??
本当かいなという気もする。